2007-08-01から1ヶ月間の記事一覧

スクラン:沢近愛理と塚本八雲に課せられた最終タスクの推測。

沢近愛理に課せられた最終タスクは、「自分の手料理を食べてもらえること」じゃないかと推測。 実の父親ににくじゃがを食べさせようとしたのに、宙に浮いたままの行為だし。 播磨に手作りの料理を食べさせるのが、沢近が目標にしている理想状況だとおもう。 …

スクラン:雨宿り、相合傘考。

雨に関してのイベント(雨宿り、相合傘)を思い出せる限りピックアップすると。 <沢近軸> 沢近−周防:天満が、烏丸との相合傘をもくろんでいる回に。 沢近−播磨:父親と会食ができず、雨に降られているところに播磨が傘を差し出す。 沢近−播磨:机の上の落…

今週のSchool Rumble(#239)

というわけで、雑感。 1.一条……。一人身フラグが(笑) 2.奈良を誘ったのは? 3.空太と花井……。最終決戦の予感? 4.歩行祭中、雨が降るのか? 5.歩行祭中、遭難兼お泊りイベント? 6.イノシシ? 7.アンゴラ……。まじでいくのか? 8.烏丸がい…

スクラン:惚れさせたければ「投げれば」いいんじゃない?

スクランのキャラの攻撃手段には特徴がある。 a.打撃技 b.投げ技 c.関節技 などなど。 とりあえず、攻撃することの意味や、戦うことの意味と、それがもたらす影響はおいておいて……。 投げると、相手が感心する、というのが傾向としてあるようだ。 スク…

School Rumbleの「仮面」をめぐるメタの戦いについて。

対比・反復の創作法から説明は、『先読み』をめぐる基本的な説明が終わったから、少しお休み……。 しかし……。 「対比・反復から一応ちゃんとした分析ができるんだよー。だって、対比・反復って作者が『同じ(類似)』と『違う(対比)』とその後の状況(『反…

「構成ヲタ」と対比・反復と「先読み」。

世の中には「構成ヲタ」という人種が存在する。(いや、私が勝手に名づけて、勝手に認定しているだけだけど……。でもぐぐれば結構ひっかかるのね……) 作品を生むにあたって、細かい部分の設定や、先を見越した伏線、キャラ関係の構図やその他もろもろの設定を…

伏線の回収についての分析

「連載もの」と「完結もの」というくくりで、伏線回収の難しさなどを細かく分析しようと思ったけれど……。 もうちょっとまとめてスピードアップをする……。 なので、「連載もの」「完結もの」というくくりは弱くして、伏線回収そのものについての分析を増やす…

「伏線」を、対比・反復から説明するには。

一昨日、「変化」や「サプライズ」を読者に納得させるためには、「伏線」が重要である、と書いた。 では、その「伏線」を対比・反復構図から説明するとどうなるか? はてなダイアリーのキーワードにはこうある(2007年8月23日現在) 「伏線」とは、主に物語…

今週のスクラン

ポイントはー。 もっとよく読めばいっぱい出てきそうだけど、とりあえず簡単に。 1.冴子四人組と天満四人組の対比。 2.最後はみんなで朝日を見るらしい。(相当重要!) 3.烏丸は天満について真剣に考えている……。 4.烏丸は、おそらく播磨を尊敬して…

「先読み」は可能か? 不可能か?

「先読み」は可能か? それとも、「変化」や「サプライズ」がくるから予測はできないのか? という問いに対しての答え。 単純にいえば、対比・反復は、メッセージを作者が正確に置く技術。 だから、できるともいえるし、できないともいえる。 ただ、多くの場…

「変化」における、反復と対比の重要性。

シナリオ後半で「変化」を持ってくるにあたって、それまでにどれだけ反復しているか、どれだけ対比されているかはそのシーンの影響力に直結する。 たとえば、ホラー。 最終的に、両親を犠牲者にすると決めているなら、両親と自分の幸せ状態を描写しておくと…

対比・反復を使って、作者が自分の意図を隠す方法。

…………。 ない。 実は、ない。 もとより、対比・反復は、作者が「メッセージをより的確に述べるための創作法」。 なので、対比・反復「だけ」を使って、作者が自分の意図を隠す方法はない。 もっとも、「対比・反復」を「利用」して、さまざまなメッセージを読…

対比構造からの先読み。ならびに、対比構造の「軸」について。

対比構造からの先読みは、対比の基本構造がわかっていれば簡単。 AとBが対比されているとする。 A→2A→3A B→2B→??? という状況があったら、???の部分を、3Bと予測するのが対比を踏まえた予測法。 ただし……。 以上は、正比例状態の場合。 た…

テーマの一貫性と反復について。ならびに反復からの「先読み(予測)

作品のテーマは一貫しているのが理想。 あるときは、「お金なんかよりも家族のほうが大切だろう!」といっているのに、あるときには家族を見捨ててお金を取る主人公、なんて作品があったとしたら、のめりこめなくて読者は離れてしまう。(まあ、それをネタに…

スクランにおけるシンクロについて。

スクールランブルでは、同じコマの中にいるキャラが、同じ感情を持ったり同じ発言をしたり、同じポーズをとったりと、シンクロしていることがある。 (注! ここでいうシンクロは、同じコマや、同じ構図のみのシンクロです。似たような行動や性格は、「類似…

対比とは? 反復とは? 

んんん……。 多少、無自覚に用語を使っていたためか、各種、応用技術の説明をしようとすると、なんか引っかかる……。 なので、今日はちょっと足踏みして、私なりに……だけど、定義をしてみよう……。 1) ある二つ以上のものを比較すること = 対比 1−A : 対…

航海編と放浪編の対比、たして再起動の成功と失敗。

というわけで、時間が余ったからちょこっと書く。 今回は航海編と放浪編の反復と対比。 航海編は、八雲と付き合っていると誤解された播磨(つまり天満にまったく気がないことがわかった)が、矢神町を離れるという出だし。 そこで、師匠と出会い、漫画と恋に…

で、そもそも、反復・対比って何で使われるの?

答えは簡単。 創作の基礎技術だから。 幅広く応用が利き、「同じこと」と「違うこと」を明確に分けることで、読者へのメッセージを明確にできるから。 反復・対比をすることで、得られるのは、 1.同じことを同じと説明できる。 2.違うことを違うと説明で…

正比例・反比例

一度、二人のキャラがライバル関係におかれると、何かしらのイベントが起きたときに、 1.正比例(片方のキャラが何かを得ると、もう片方のキャラも何かを得る) 2.反比例(片方のキャラが何かを得ると、それに対してもう片方のキャラは何かを失う) がお…

ライバル対立における対比のパターン。

AとBという存在がライバルとして対比されているとする。 何かイベントが起これば、 1.正比例(Aがレベルアップすると、Bもレベルアップする) 2.反比例(Aがレベルアップしたが、Bはレベルアップしない) たいてい、この二つの現象が起きる。 ライ…

今週のスクラン

なに、この展開……。 面白かったけれど(笑) ってことで。 ポイントはいくつかあるのだけれど、まず列挙。 1.八雲は恋愛を降りたわけではないらしい。(22pで降りたからこそ、最後それを後悔して、ものすごい末足があると思っていたが……外れたようだ(…

反復・対比構造の基本。

反復・対比構造の基本は三つ。 1.反復 2.対比 3.変化 1の反復とは、同じモチーフが繰り返されること。 2の対比とは、同じ軸に対して、別のモチーフが書き分けられている状態。 3の変化とは、今まで反復していたもの、今まで対比していたものが、そ…

そもそも、対比・反復構造って何ぞや?

反復・対比構造は、基本的には、読者側の分析技法ではなく、「創作側」の技法。 シチュエーションや性格やイベントなどを重ねることにより、読者の中の連想につながりを持たせるための技法。 まずは基本的な反復の説明。 Aを描写する。 別のところでも、A…

で、沢近ENDになるの?

昨日の日記で、作者がメタ的に、あの22pで沢近を救済した、と書いたが沢近ENDになるかは別問題。 個人的には、あいまいEND(八雲と沢近の天秤状態)だと思っている。 八雲は播磨を追いかけることを決意し、沢近も播磨に近づくことを決意している………

なぜあの22pが沢近の救済となるのか?

というのを説明するための流れは以下のとおり。 (ただし、手元にスクランがないので、あいまいな記憶だより。よって、間違えている可能性が高い……) 1.小林尽は構成ヲタだという証明。 → #01、#02の対比。天満と播磨のモノローグがほぼ一致。 → ス…

例の22p

「22pつかって、リセットかよ!」とあらゆるところで言われた例の22p。 私が最初にマガジンで読んだときの第一印象は……、「ああ、これは、最終的には沢近エンドにもなりうるのかな?」だった。(この予想はあくまで、読んだときの第一印象。なお……、ス…

今週のスクラン

今週のスクランでは、結構重要なポイントがひとつ。 それは、天満と烏丸が同じ価値をもっていたこと。 (価値の共有は、スクランの恋愛度において、ものすごく高いと思われる指標のひとつ) 天満と烏丸は同じ時間を共有していたり、手作りの料理を食べてよろ…