今週のスクラン
今週のスクランでは、結構重要なポイントがひとつ。
それは、天満と烏丸が同じ価値をもっていたこと。
(価値の共有は、スクランの恋愛度において、ものすごく高いと思われる指標のひとつ)
天満と烏丸は同じ時間を共有していたり、手作りの料理を食べてよろこんでいたりしていたけれど、烏丸が本当によろこんでいるのか、何を考えているのか、ということはあまり描写されていなかった。
それが、麻生の質問のおかげで、烏丸は天満と同じ価値観をもっているかもしれない、と暗示されていることになる。
以下、追記。
それよりも大きなポイントがひとつ。
対比構造とかはまったく関係ないのだけれど、「一緒の時間をすごすこと=それだけですばらしいこと」というのは、小林尽から、ターゲット読者であるリアル高校生に向けて、本当に伝えたいメッセージだと思う。
今はわからないかもしれない。
でも、みんなと一緒に生きる(歩く)こと、それが大きくなってから、どれだけ大切だったかがわかる……。
そういう小林尽の理想的なものが入っているような感じがする。
リアル高校生が大人になったら、実感できるメッセージだと思う。(……いい青春時代をおくらなかったら……あれだけど……)
しかし、分析しまくると、こういう当たり前のメッセージを見落とすんだよね……。