「伏線」を、対比・反復から説明するには。

 一昨日、「変化」や「サプライズ」を読者に納得させるためには、「伏線」が重要である、と書いた。
 
 では、その「伏線」を対比・反復構図から説明するとどうなるか?
 
 はてなダイアリーのキーワードにはこうある(2007年8月23日現在)
 
 
 「伏線」とは、主に物語作品において、後のシーンのための布石としてさりげなく描かれるもの。
 ミステリーなどでは特に真相をとくためのヒントとなる物を指す事も多い。
  
 
 これを対比・反復構造だけを使って説明すると……。
 
 
 「伏線」とは、さりげなく仕込まれた「対比元」「反復元」のことである。
 
 
 シンプルだけど、こういうこと。(※1)
 
 「対比元」【たいひもと】とは、対比の元である。
 将来、対比されるのだけれど、まだ対比されていない存在のこと。
 
 「反復元」【はんぷくもと】とは、反復の元である。
 将来、反復されるのだけれど、まだ反復していない存在のこと。
 
 「変化」「サプライズ」は、「ギャップ」があればあるほど効果的なのだが(※2)、あまりにもかけ離れすぎると読者がついてこない場合がある。なので、この「反復元」「対比元」を用意して、クッションの役割を果たさせるわけ。
 
 となると……、「対比元」「反復元」が特定できれば、「変化」や「サプライズ」も「先読み」できる、ということになる……。
 なら、「対比元」「反復元」を探すようにして読めば、多くの物語は「先読み」ができるのでは? 
 となるのだけれど……。
 
 実際はどうだろう?
 
 これは「連載もの」と「完結もの」というくくりで、明日また……。


 (※1)
 とはいえ「伏線」の持つ広がり、はもっと広い。「対比元」「反復元」の存在だけでは説明しきれていない……。今回は、対比・反復構造上で「伏線」を説明するという試みなので、中途半端なまま続けているが、「伏線」をちゃんと話し出そうとすると、それだけでまたこのブログみたいなのをもうひとつ立てなきゃならない(笑) ちなみに伏線を完璧に説明しようとすると、「方程式」「リンク」「影響」という概念などが必要だと思うが……。私自身ちゃんとまとめたわけじゃないので、ここらの単語は忘れて……。あ……でも、なんだかまとめるの面白そうだ……。対比反復が終わってまだ時間があるなら、ちょこっとやってみるか(笑)


 (※2)
 そもそも、ギャップを作るのが対比・反復構造の味噌……。ライバル対比で、両極端な性格二人が選ばれるというのもそういう理由。八雲と沢近なんて、八雲自身が、沢近と正反対だといっているくらいだし。