そもそも、対比・反復構造って何ぞや?

 反復・対比構造は、基本的には、読者側の分析技法ではなく、「創作側」の技法。
 
 シチュエーションや性格やイベントなどを重ねることにより、読者の中の連想につながりを持たせるための技法。
  
 まずは基本的な反復の説明。
 
 Aを描写する。
 別のところでも、Aを描写する。
 
 このように二つの違った情報(状況、情景、その他)の中に、同じものを登場させる。

 これが反復。
 説明すればあたりまえすぎること。
  
 
 次に対比の説明。
 
 Aを描写する。
 そのAと同じ軸を持つが、まったく違う性質を持つBを描写する。
 
 これが対比。
 
 対比を説明するのに、もっともよく使われる例が「ライバル関係」。
 
 Aという存在がいたら、その対極たるBという存在を作り、その性格を逆にさせる。
 これが、昔から延々と使われているキャラクター造詣における分かりやすい対比の例。
 
 ○○○○マンが主人公だとしたら、○○○○マン・ブラックが登場するなんてのもそう。
 片方のイメージが情熱(炎、赤)だとしたら、もう片方のイメージは冷静(氷、青)なんてのもそう。
 
 同じ軸が基準なのだから、「読者も理解しやすい」し、「物語の構図がわかりやすい」。
 
 本来は、これが対比構造の基本的な使用法であり、実はほとんどの漫画で採用されている。
 (ただ、それを真正面から分析したものはあんまり見受けられない。シナリオやキャラ造詣を考えると真っ先に出てくるはずのものなのに……)
 
 これも、いわれてみれば何の難しさもないと思う。
 
 
 で……。
 この反復と対比を使ったさまざまな創作技術が存在する、というのを、講談社の漫画「スクールランブル」を引用して明日から長々と書く予定。
 (といっているけど、明日は書かないと思う)
 
 追記。 
 
 本文テキストを修正。
 元のやつがあまりにも分かりにくかった……。