今週のSchool Rumble(#279)

【1】 およ。イギリス時代(?)のショーンとマックスが?
 
 中学生時代(?)と思っていたけど、高校時代の話?
 沢近が転校してきたのっていつだっけ?
 
 というか、ショーンが中学生だとしたら、こんなせりふを言うやつ、絶対いねー(笑)
 
 ともあれ、やっぱり過去のイギリス時代は設定していたんだね……。
 読みがあたってちょっと一安心。
 
 
 大抵の作家さんは、先の展開を考えているとき、その設定をどこかに書いちゃうこと多いからね……。
 やっぱり、あの単行本のマックスと沢近はそれが現れてたってことかも。 
 
 
【2】 沢近をあきらめるマックスは、天満をあきらめる播磨と相似?
 
 だとしたら、播磨と沢近が成立!
 
 ……と言いたいんだけど……。
 播磨は、数週間前にマックスの立ち位置を通過しているからねえ……。
 ここがすごく微妙なところ。
 
 播磨が沢近を気に入っているのは確かだけど、マックスの思いを知ってしまっている。
 マックスの会話において、そこらの播磨の反応がなんか妙に気になった。
 
 マックスのために動かないとも限らないんだよなあ……。
 
 
【3】 とはいえ、沢近に行った、自分のことは自分で決めろ、はいい言葉。
 
 過去の日記を見直すと、ここらのことはちゃんと書いてた。
 自分でも忘れてたけど……(笑)

 ちなみに、こんな風に書いている。
 
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 http://d.hatena.ne.jp/bonyari_cat/20070831
 
 沢近:「家」に束縛されないこと。(許婚問題、ファザコンなど)

 八雲:「家」に束縛されないこと。(天満からの独り立ち)

 

 も、クリアすべきタスクだと思う。
  

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 おお……。
 最近の展開的に両方ともあたっているじゃないか(笑)
 
 去年の8月に書いた日記にしてはいいところをついているかも……。
 
 
 スクラン終わって、ひま見つけたら、予想を拾い集めて反省会をやろーっと(笑)
 いっぱい、間違えてた予測あるんだろうなあ……。楽しみだ。
 
 というかねえ。さっきの日記には、こんなことも書いてたりする。
 
 
 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
 
 http://d.hatena.ne.jp/bonyari_cat/20070831
 
 それを踏まえると、個人的には、八雲と天満が戦う「一瞬(?)」があると思うんだけれど、すぐに仲良し姉妹に戻ると推測。

 八雲が播磨を追いかけるなら、天満を一瞬でも越えるか、越えようとする意思が必要だし。

 なので、天満対八雲は推測している構図のひとつだったりする。

  
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 こちらは、見事にはずれだ(笑)
 八雲対天満の対決なんてひとつもなかった(笑)
 
 
 というかねえ……。
 「○○かもしれないけど、どうなるかはわからない……」という感じで慎重に動くよりは、「多分、○○だ!」といっちゃって、「ぎゃああああ。はずれたああああああ」の方が人生楽しい(笑)
 
 でも、最近、はずしまくったおかげで、「○○かもしれないけど……」って言っちゃうことが多くなってきたよなあ。
 これはスタンス的にだめだ(笑)
 
 
 予想や考察なんて、基本的に「あたらない」ものだから、楽しみながら予想して、周りの人も外れたことをいじめるよりも、その予想の視点のやりかたや、そこに至る考え方に注目したほうがいいんだろうけどだけど、人の目が気になり始めると、どうしても大胆になりにくくなっちゃうのかも……。
 まあ、仕方ないか。
 
 
 あ……。
 本題から外れまくってる。
 
 元に戻して説明すると、「自分で決めろ」はすごく重要な言葉。
 
 播磨は、「沢近の考えているとおりにすればいい。そのことに自分で責任を取れ」といっているのだから
 
 ちなみに……。
 「お見合い」編での沢近は、仲間たちの顔を思い浮かべてお見合いを断ったけど、今は天満がいない。
 
 もし、これで沢近がイギリスにいかなかったら、沢近の中で、その天満と同格以上の位置に播磨がいるということになる。
 これは、むちゃくちゃ大きいかもしれない……。
 
 
 

今週のSchool Rumble(#278)

【1】 沢近がイギリスへ!
 
 このイベントは、対比反復構造的に大きすぎるイベント……。
 
 a.スクランのスタートは烏丸の転校を天満が止めることから始まった。
 b.また、天満はアメリカに行く天満を追いかけた。
 
 アメリカに行こうとする烏丸と、イギリスに行こうとする沢近を対比させれば、
 
 烏丸:天満 = 沢近:播磨
 
 となる。
 これはかなり重要なんでないかい?
 
 まあ……、微妙にねじれている対比・反復なので、一概には言いにくいけど、ものすごい重要な話だと思う。
 
 
 なお……。
 「転校しようとする△△を、○○が引き止める話」という構図の重要性はわかっていた。
 そこから予測して、第一話の反復として、最終話近くのストーリー展開で、「天満のいない学校に興味がなくなり、転校しようとする播磨を、沢近と八雲が止める」って感じになるのかな? って思っていたんだけど……。
 
 まさか、沢近が転校する構図になるとはね……。
 いやはや。
 
 なお、許婚編が来てくれたことはうれしい。
 一応、前からくるだろうなあ、とは言っていたことだし。
 (ただし、正直な話をすると、最近では、「許婚編は多分、もうないんだろうなあ」と思い直していた(笑) 相変わらず自分の予想に自信が持てていない……。これは駄目だなあ……)
 
 許婚編がくることの証拠として、単行本の折り返しの「マックスと沢近」をあげておく。
 どっかの巻に、マックスと沢近の制服姿が乗っているんだけど、いつもの制服と違う。
 ここから、中学生時代のマックスと沢近の姿を書いていると読んで、だとしたら作者の中では、許婚編やら外人部隊やらの話は結構しっかり設定している部分なんだろうなあ、と考えた。
 ここらが、許婚編がくると予測した根拠。
 
 ……なのだけど……。
 この「制服姿のマックスと沢近」は、許婚編がくることの予測の証拠ではなく、ちょいと間違えると、「マックスと沢近」が二人でイギリスに行く、という伏線になるかもしれないから、播磨−沢近派の人はあまり喜びすぎないように……ね?
 
 というのも、作者は、ある程度未来の姿を書くのが好きみたいだから。
 「修治と美緒」の中学生時代の姿も書かれているし、「ララとさつき」の未来の姿もかかれている。
 「制服姿のマックス」と「制服姿の沢近」も、物語の先を見越して、これからの姿をあらかじめ描いておいた、のかもしれない。
 
 ここらの判断は微妙なところだけどね……。
 
 
 
 あー。
 今日はこんだけ。
 項目がひとつしかないけど、重要すぎるから、残りのものが頭から吹き飛んだ感じがある。
 
 それくらい、今回の対比は重要!
 だって、スクランの物語そのものが始まった対比と似てるんだし。

今週のSchool Rumble(#277)

【1】 過去の高野は八雲に似てる。
 
 ここらは何となくわかならくもない。
 八雲と高野は似たようなキャラとして設定されていたっぽいから。
 八雲が「笑顔を見せる」というテーマに対し、高野も天満の誕生日に、王様の命令で「笑顔を見せて」と頼まれていた。
 キーワードの「笑顔」が同じなら、八雲と高野はあるていど相似となる。
 
 …………。
 
 以下は、私の暴走した妄想の予測外れ(と一部予想の当たり)
 
 高野が花井を好き、という事から考えた妄想なんだけど、昔の高野は八雲と似ている容姿なのかも、と思っていた。
 というのもテーマが同じだし、表情をもうちょっと柔らかくしたら高野はかなり八雲に似るし、釣り目なのは一緒だし、引っ込み思案で笑顔がキーワードっぽいのも一緒だし……、と考えてのこと。この部分は当たっていたっぽい。
 だけど、それ以降は、大外れになった(笑)
 
 大外れの予測シナリオは、こんな感じ。
 
 a.中学生時代の高野(八雲みたいな髪型をしている)が花井を好きになる。
 b.中学生高野、中学生花井に告白もどきをする。
 c.だが、花井、眼鏡を外している為、曖昧にしか姿形を認識せず。
 d.花井、告白された相手が誰かわからないので返答を保留。
 e.何か事件があって、告白の返答が流れる。
 f.それっきり、再会できず、会話もせず、高野は失恋したと思い、髪を切る。さらに笑顔の少ない性格になる。
 g.だけど、花井、好意を向けられたことを少し覚えていて、以降、その髪型に反応してしまう傾向が生まれる。
 h.八雲を好きになった遠因に、「あの少女(中学生高野)」の髪型と雰囲気と同じだから、というのを持つ。
 i.高校生時に再会。二年生時に同じクラスになる。
 j.高野が、「どうして八雲のことを好きになったの?」と尋ねる。
 k.花井、「昔、好きな少女がいてね」と「あの少女(中学生高野)」のことを語る。
 l.高野、笑って良いのか泣いて良いのかわからないような反応。
 m.高野、花井獲得戦争に正式参戦?
 
 
 予測と言うよりは、自分だったらどんなシナリオを組むか、に近いんだけどね……。
 こんな感じになったら、面白いだろうなあ……、修羅場になるなあ……と思っていた(笑)
 
 でも、まあ、一応は、スクラン本編の作品から色々情報を集めて組み上げた予測シナリオだったりする。
 サラと高野の会話で、告白のことに関して尋ねられ、「忘れた」と言っていることや、その他もろもろの情報をかき集めて作り上げたんだけど、結果的にもののみごと
 
 昔の高野が八雲みたいな髪型をしている、というくらいしか当たらなかったよ……。
 
 
【2】しかし……。
 
 なんでまた、こんな時にこんな話を入れたんだろう?
 そこらの制作意図が良く分からない……。
 
 
 今日は、忙しいので、こんだけ……。
 【1】は少し頑張っているけど、過去に作ったネタシナリオを貼り付けただけだからねえ……。
 
 というか、無料ネットスペース、ウイルスに感染したか、サーバー壊れたかで、全部調整中になってやんの……。

今週のSchool Rumble(#276)

【1】 幽霊の女の子が#に登場。
 
 ♭専用のキャラだと思っていたけど、こんなところで登場するんね……。
 
 ちなみに、今までの登場回では、「孤独」に八雲について問いかけているのがパターン。(最初は、「いつか誰かを好きになる」と八雲に言わせ、次は一人でいる八雲に、「まだ誰も隣にいないじゃない」と言った。なお、このせりふの部分の記憶は記憶頼りなので、曖昧)
 
 今回は、それらを踏まえて、ずっと見てきたけれど、お姉さんもいなくなったし、おもい人も振り向いてくれなかったと、きわめて強烈な一撃を突きつける……(笑)
 でも、これが効いたっぽい。
 
 そのおかげで、八雲は自立宣言。
 姉にべったりな形から、これからは違う自分になると言った。
 
 
 ちなみに……。
 
 幽霊の女の子の台詞から導いた予測がひとつ持っていたんだけど、完全に外れた……。
 まさか、天満がいなくなるとはね……。
 いなくなるのは、伊織かサラだと思っていた。
 まあ、でも、「誰かがいなくなるストーリーを用意している」からこそ、あんな台詞を置いておいたんだという見方はあたっていたか……。
 この部分は満足。
 
 
【2】 八雲が本音を吐露。
 
 「暴れカゴ」の回で、確か城主の花井様と結婚する八雲が、最後の最後になって涙を流しながら本音を吐くシーンがある。
 過去のお話として処理されていたけど、ここから、「八雲は最後、強烈なダメージを食らわないと本音をはかないキャラだろうし、そういうイベントがあるんだろうなあ……」と予測していたんだけど、これは正解だったっぽい。
 
 沢近が播磨とキスをするのを目撃したりとか、天満と播磨が付き合うとか、沢近が播磨に告白に近い言葉を言うとか、そういうシーンを八雲が見て衝撃を受けるんだろうなあ……、と推測していたのだけど、ここらはまったく起こらなかった(笑)
 イベントの方向性を予測するのはかなりの確率であたっているみたいなんだけど、それを具体的にどんなイベントが起きるのか、というところまで落とし込むところでことごとくはずしている気がする……。
 
 占い師みたいに、曖昧な表現で言ったり、大きな流れだけを言う予測は、あんまりよろしくない予測だと思っているので、できるだけ具体的に、「××は○○をする!」という例にまで落とし込んで話すことがおおいんだけど、ぼやかして方向性だけを言うほうがいいのかなあ……。
 でも、ぼやかしての方向性だと、なんとでも逃げようがあるからあんまり好きじゃないしなあ……。
 ぬぬぬ……。
 
 
【3】 八雲はこれから何度でも立ち向かうっぽい。
 
 播磨をあきらめないってことだわさ。
 「暴れカゴ」と対比(?)されているしね。
 というか、この話をもってくるために、「暴れカゴ」を置いていた、というのが正解なんだろうけどね。
 
 
 
 今日は、こんな感じで。

今週のSchool Rumble(#275)

今回も解説いらないなあ……。(実は、前回、前々回と、本当は書いておいた方がいいことがあったんだけど、書き忘れが何個かあったから、「今回も」というのはおかしいんだけど……)


ともあれ、今週のスクラン


【1】 天満の決意。
 
 ベクトルという創作概念からすると、その初期設定と最終位置の差に読者は感動することになる。
 
 英語も数学もできない。
 なのに、烏丸のためにすべてを投げ出し、医者を志望する。
 
 実にすばらしい落とし方。
 (ナース姿の天満はここらにつなげる遊びの伏線だったっぽい……。本当に、構成を最後まで考えていた作者による、お遊びの部分なんだろうなあ……)
 
【2】 天満と烏丸が見上げる山。(景色の共有)
 
 高く聳え立つ山。
 それは、烏丸と天満が待ち受ける前途を暗示しているのかもしれない。
 だが、それは険しくなく、むしろ美しく荘厳なもの。
 
 漫画や映画において、景色は心象をあらわすことが多いんだけど、これはそこらにかかわる技法だと思う。
 (主人公が憂鬱なときには天気は曇る! なきたい時には雨が降るのさ!)
 
【3】 烏丸が描いた天満の絵は笑顔。
 
 これも初期にあったんだけど、烏丸は一度天満の顔を描き、歌舞伎っぽいイラストに仕上げている。
 あれの……対比?(笑)
 
 対比なの?(笑)
 対比なんだろうけど、これも、最後を考えておいた作者による、遊びの部分なんだろうなあ……。
 
 ともあれ、対比構造抜きで普通に解釈をすると、当時、天満を歌舞伎っぽく描いたのは天満に嫌われるため。(気がないように思わせるため)
 
 なんだけど……。
 嫌われたいと思ってそんなことをするくらいなら、手紙をもらった時点悩まず、転校したらよかったんじゃないの……と言いたくもなるが、まあ、それくらい烏丸は悩んだりゆれていた、と解釈するのがいいのかも。
 

【4】 同じベッドで寝る烏丸と天満。
 
 これも、ちょこっとくり返されているモチーフ。
 同じ布団というくくりなら、播磨と八雲(と花井)、播磨と沢近、播磨と天満と八雲(と……誰だっけ……「ム……」の人……)がクリアしている。
 
 
 
 
 単発で読むなら、今回はすごく綺麗なお話でした。
  

今週のSchool Rumble(#274)

【1】 烏丸の病気は……脳に関してのもの!
 
 なるほどねー……。
 たしかに、これだったら播磨とちゃんと戦えたり、カレーを大食いできたのもわかる。
 (いや、天満が「いない」の門をくぐったのを見て涙をこぼしたのとか、「今度僕死ぬんだ」というイカサマ的なひっかけはあれだが……)
 
 記憶障害系は、べたといえばべただけど、やっぱり強力なラストイベントだよなあ……。
 どうしても重さを感じざるをえない。
 
 ちなみに、感動系(泣かせ系)の物語は、大きく2パターンに分かれると言われる。
 
 がんばってがんばって、奇跡がおきることで涙するパターンと、
 がんばってがんばって、それでもだめだったパターン。
 
 さて……、スクランはどっちかな……?
 
 
【2】 最後から2ページ目の下に対比構造分析から出てきたイベントがまとめられてたねえ……。
 
 これは、本当に報われた(笑)
 小林尽が、対比構造というものを意識して描いていたことの証明だと思う。
 
 なんか、勝った気分だ……。
 
 それまでほとんど意識されなかった対比や反復だけを抜き出す分析をぶち上げ、こういうメッセージなんだとおもうよー、これとこれは恋人イベントだとおもうよー、っていってきたけど、本当にこれはうれしいねえ……。
 
 かなり満足……。
 
 
 あ……、満足しすぎてか、日記、短いや(笑)

今週のSchool Rumble(#273):追加あり

 「Don't Think. Feel!(考えるな、感じろ!)」


 これだけで、今回の日記を終えてもいいような気もするけど……。
 まあ、一応は。

 そうそう。初稿から一項目追加。
 対比的にすごい重要なのを書くの忘れてた……。


【1】 烏丸。
 
 いやあ……すんごい強烈な幻への告白だねえ……。
 思いは伝えられないけど、内にあるものをすべて外に出そうとしている。
 
 良い思いだと思う。
 今回は、本当、分析するよりも感じたほうが絶対に良いお話。
 
 
【2】 天満。
 
 天満は、修学旅行での大富豪の話やら、桜の木の話で、奇跡(革命)を起こすものとして描写されている。
 さて、烏丸に対しても奇跡は起こるのか、ってなるんだろうけど……。
 
 どうなることやら。

【3】 まぼろし(かもしれないもの)へ手を伸ばす、という対比。
 
 播磨が沢近に手を伸ばしたのもそう。
 天満が歩行祭で後光で見えにくい烏丸に手を伸ばしたのもそう。
 
 だけど、烏丸の手の先には誰もいなかった。
 
 このイベントは相当意味が深い。
 
 
 ってことを考えると、逆算して、播磨が天満の手を取ったつもりで沢近の手を取ったのは、小林尽的には相当重要な意味だったのかな?
 ううう……。そうすると、八雲の方が長期戦では強いかも、と言っていた私のロジックが崩れるじゃないか(笑)
 (対比構造分析、反復構造分析はメッセージを読み解く技術です。それまでの情報から論理を組み立てざるをえないので、新しい情報が出てくるたびに、それまでの予測は壊れることがおおいです(笑) 私が予測をはずしまくる原因の一つかもですね……)

【4】 !! 感動している人は、以下は読まないように。 !!
 
 感動している人には水をぶっかける感じになるけど、烏丸関連の病気の演出は唐突な気はする。
 転校を伸ばしてもらった、天満の好意を無視する態度を取りつづけた、漫画を強引に終わらせたなど、バックグラウンドはあった。(ここらをつなげれた人がいたのは事実)
 だけど……、こういうみせる演出のために引いておいた伏線は、もっと読者になじませないと駄目な気はする。
 (サプライズ系の伏線はできるだけ隠す方がいいとされている。だけど、感動で見せるシーンにつなげるんだから、読者の中にそれが納得された状態で入っていないと駄目だと思う。外部から情報として伝えるのではなく、より多くの読者のうちから自然にわきあがるように、烏丸の病気に気づかせたほうが、一連の烏丸の思いに同調できる演出ができたはず……)

 前回の沢近の告白にしてもそう。
 スクラン全体にいえるんだけど、確かにバックグラウンドはあるんだけど、どうも唐突……。
 小林尽という作家は、この点がちろっと微妙な部分がある。
 対比構造分析とかも、しっかり追いかけてこないとわからない部分の話だし。(だから、解説サイトが必要になっちゃう……)
 追いかけないとわからない、というのは面白さの部分だし、わからなくてもかまわないというのは個人的には応援したいんだけど、今回みたいに、「追いかけていない読者にも面白くしなければならない部分」で唐突なのは微妙。

 んー……。
 駄目だ……。
 
 いいシーンなんだけど素直に感動するよりも、もっとこうやったら上手くできただろうにという思いのほうが先立ってしまう……。(批評や感想は、自分の実力は脇に置いておいて、そのまま言うのがベストだと思っている派。そのほうが、そのジャンルの全体的な進歩はダントツで早いと思うし)
 
 まあ……。
 ここらへんは創作論やなにやらでぐちゃぐちゃ問題になるから、適当なつぶやき程度で聞いてくれるとありがたい。
 
 いや……、今回の話は、単純に楽しめましたよ。
 ですが、それと、考察や分析や創作論とは別の話で……。
 
 あああ……。
 どうも言い訳じみるなあ(笑)