今週のSchool Rumble(#273):追加あり
「Don't Think. Feel!(考えるな、感じろ!)」
これだけで、今回の日記を終えてもいいような気もするけど……。
まあ、一応は。
そうそう。初稿から一項目追加。
対比的にすごい重要なのを書くの忘れてた……。
【1】 烏丸。
いやあ……すんごい強烈な幻への告白だねえ……。
思いは伝えられないけど、内にあるものをすべて外に出そうとしている。
良い思いだと思う。
今回は、本当、分析するよりも感じたほうが絶対に良いお話。
【2】 天満。
天満は、修学旅行での大富豪の話やら、桜の木の話で、奇跡(革命)を起こすものとして描写されている。
さて、烏丸に対しても奇跡は起こるのか、ってなるんだろうけど……。
どうなることやら。
【3】 まぼろし(かもしれないもの)へ手を伸ばす、という対比。
播磨が沢近に手を伸ばしたのもそう。
天満が歩行祭で後光で見えにくい烏丸に手を伸ばしたのもそう。
だけど、烏丸の手の先には誰もいなかった。
このイベントは相当意味が深い。
ってことを考えると、逆算して、播磨が天満の手を取ったつもりで沢近の手を取ったのは、小林尽的には相当重要な意味だったのかな?
ううう……。そうすると、八雲の方が長期戦では強いかも、と言っていた私のロジックが崩れるじゃないか(笑)
(対比構造分析、反復構造分析はメッセージを読み解く技術です。それまでの情報から論理を組み立てざるをえないので、新しい情報が出てくるたびに、それまでの予測は壊れることがおおいです(笑) 私が予測をはずしまくる原因の一つかもですね……)
【4】 !! 感動している人は、以下は読まないように。 !!
感動している人には水をぶっかける感じになるけど、烏丸関連の病気の演出は唐突な気はする。
転校を伸ばしてもらった、天満の好意を無視する態度を取りつづけた、漫画を強引に終わらせたなど、バックグラウンドはあった。(ここらをつなげれた人がいたのは事実)
だけど……、こういうみせる演出のために引いておいた伏線は、もっと読者になじませないと駄目な気はする。
(サプライズ系の伏線はできるだけ隠す方がいいとされている。だけど、感動で見せるシーンにつなげるんだから、読者の中にそれが納得された状態で入っていないと駄目だと思う。外部から情報として伝えるのではなく、より多くの読者のうちから自然にわきあがるように、烏丸の病気に気づかせたほうが、一連の烏丸の思いに同調できる演出ができたはず……)
前回の沢近の告白にしてもそう。
スクラン全体にいえるんだけど、確かにバックグラウンドはあるんだけど、どうも唐突……。
小林尽という作家は、この点がちろっと微妙な部分がある。
対比構造分析とかも、しっかり追いかけてこないとわからない部分の話だし。(だから、解説サイトが必要になっちゃう……)
追いかけないとわからない、というのは面白さの部分だし、わからなくてもかまわないというのは個人的には応援したいんだけど、今回みたいに、「追いかけていない読者にも面白くしなければならない部分」で唐突なのは微妙。
んー……。
駄目だ……。
いいシーンなんだけど素直に感動するよりも、もっとこうやったら上手くできただろうにという思いのほうが先立ってしまう……。(批評や感想は、自分の実力は脇に置いておいて、そのまま言うのがベストだと思っている派。そのほうが、そのジャンルの全体的な進歩はダントツで早いと思うし)
まあ……。
ここらへんは創作論やなにやらでぐちゃぐちゃ問題になるから、適当なつぶやき程度で聞いてくれるとありがたい。
いや……、今回の話は、単純に楽しめましたよ。
ですが、それと、考察や分析や創作論とは別の話で……。
あああ……。
どうも言い訳じみるなあ(笑)