咲 saki における決勝卓の構造

 ネット麻雀にはまっていた時期があるので、ちょいと興味を持って読んでみた。
 物語的な対比構造分析ができる……わけではないのだけれど、決勝卓の構図がしっかりしていたので、何となく日記を書いてみた。

 以下は、決勝卓の対戦相手の構図分析。

学園 先鋒 能力&特徴
龍門渕(ベース) 井上純 のっぽ。流れを読むオカルト
清澄(対) 片岡優希 ちび。東場だけは強いオカルト
鶴賀(アンチ) 津山 睦月 能力不明。おそらくはオカルト色皆無の普通の打ち手
風越(ずらし) 福路美穂子 場の支配者

 流れを動かすオカルト(井上) VS 流れが生まれるオカルト(片岡)の戦いに、試合巧者(理知的な場の支配)が割り込んで試合すべてをかっさらっていくという展開。
 福路は、おそらく、物語上でもトップレベルの実力者。
 井上と片岡じゃあ、勝てないのも仕方ないけど……。

学園 次鋒 能力&特徴
龍門渕(ベース) 沢村智紀 能力不明。(推測では、超分析能力。レベルの高い戦いでこそ生きる打ち手)
清澄(対) 染谷まこ 連想(オカルト)。長い雀歴と経験から場を読む
鶴賀(アンチ) 妹尾佳織 素人。(沢村や染谷との対比。場や手を読めない)
風越(ずらし) 吉留 未春 能力不明。

 沢村の能力は、おそらく捨て牌その他からの超読みだと思う。妹尾が入ることでまったく役に立たなかったけれど、染谷との直接対決があれば、本当に良い勝負をすると思う。(理知的な読み VS 経験的な読み)
 まあ、沢村の能力が何かというのはわからないんだけどね……。


 読みを得意とする人たちの中に、読める場を作ってくれない素人を入れてみた、という戦い。あと、眼鏡対決。

学園 中堅 能力&特徴
龍門渕(ベース) 国広一 正攻法。
清澄(対) 竹井久 来た牌の意味を考えるオカルト。悪形待ち。
鶴賀(アンチ) 蒲原智美 能力不明。
風越(ずらし) 文堂星夏 能力不明。正攻法?

 ここだけは特別。
 どちらかというと、竹井がボスキャラで、それに対抗する国広という構図がある。
 龍門渕と清澄が対(つい)になっているわけじゃなく、普通の勝負。

学園 副将 能力&特徴
龍門渕(ベース) 龍門渕透華 デジタル&目立ちたがり
清澄(対) 原村和 スーパーデジタル、存在感ありまくり
鶴賀(アンチ) 東横桃子 存在自体からしてオカルト、ステルス(究極に目立たない)
風越(ずらし) 深堀純代 地味(目立たない、非アイドル的な容姿)

 デジタルの二人が目立つ決戦をしているときに、その脇から目立たないステルスが猛追するという試合。
 龍門渕が沢村の試合後、「どんな相手であれ 龍門渕が3位だなんてあってはならないことですわっ!」と怒っているのは、この試合後、龍門渕が3位になることを知っていた作者だからこそ置いておける台詞なんだろうなあ。(つまり、自分の厳しい発言が自分に返ってくるという典型的な対比反復……)

学園 大将 能力
龍門渕(ベース) 天江衣 オカルト的に超強い
清澄(対) 宮永咲 オカルト的に超強い
鶴賀(アンチ) 加治木ゆみ 総合的に強い。
風越(ずれ) 池田華菜 常人レベルでは強い。おいてけぼり。

 天江と宮永のオカルト決戦! と思わせて、現在加治木ががんばってる……。
 1回戦から繰り返されているパターンを見ると、A対Bのメイン軸が闘っている間に、脇からCが来てCが勝負をもっていく、というパターンがおおいんだけど、今回はどうなるだろうねえ……。
 

 以上、龍門渕(べース)と清澄(対)がセット。そのアンチに鶴賀。それらとの戦いとはずれた箇所で闘っている風越、という構図が繰り返されてる。(中堅戦以外)


 ちなみに……。
 私の麻雀の腕は、そこそこは打てるっぽいレベル。ただし、どこにでもいそうなレベル止まり。×年前入り浸ってた時に東風荘でR2100になんどか行ったくらい。(ただし、R2100を長期維持はできない。落ちるときは2000割ってたから好不調の波は大きい方。平均は2020から2050くらいだったような。ちなみにハードディスクふっとんで、やり込んだ東風荘IDはもうない……。ちょいと悲しい)
 最近久しぶりにネット麻雀やってみたら、ハンゲーム300試合で平均順位2.27くらいだった。(ただし……、別窓で何かを作業中していて、どこかがリーチをかけたら捨て牌を見る、とかいう打ち方だから、ずっと麻雀に集中していいならもうちょっとはしっかり打てると思う。ほとんど画面見てないから下家の動きに対応してないし……。染め手を鳴かせまくりでごめんなさい……。でも、その分、鳴き仕掛けやダマに対しては無警戒ですから、皆さんに点棒を振りまいていますので(笑) リーチだと音楽変わるから意識を切り替えて、上手く立ち回れるんだけど)
 
 数字をぼやかして書くと、こんな感じ。

 トップ率:約29%
 2位率:約32%
 3位率:約20%
 4位率:約19%


 和了率:約26%
 放縦率:約13%
 立直率:約24%
 副露率:約31%


 どこかのサイトに放縦率13%が強い人の目安、というのがあったので、試しに守備型に変えて放縦率下げたら、平均順位は上がったけどトップ率が落ちた……。リアルだとオカがお金につながるから、ラスなんか気にせず攻めまくってトップをねらう麻雀をするんだけどなあ……。(ちなみに放縦率を下げてみよう、と思うまではトップ32%、ラス22%くらいだった。放縦率が15%から13%に落ちたけど、立直率が27%から24%に落ちた。まあそれでも立直が多いタイプだけどね……。ボタンを押したら後はほったらかしにできるから立直が多い、というのはあるかも……。いや、リアル麻雀でも立直は多い方だけど……)


 近代麻雀とかはちょくちょく読んでる。
 『ノーマーク爆牌党』『根こそぎフランケン』『アカギ』『バード』あたりが好きな麻雀漫画。
 
 今週の『咲』をやるかは微妙。
 対比構造とまではいかないけれど、しっかり考えて作っているなー、というのはわかるし、麻雀漫画は大好物なので追いかけてみたい気もするのだけれど、最近忙しくて大変すぎるので、どうするかは考え中……。


 スクランのまとめもしてないし……。