スクラン:ベクトル分析補佐、および八雲と播磨のベクトル軸

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 ■ ベクトル分析の使い方
 
 重要なこと書くの忘れてた……。
 
 ベクトル分析は、『方向性』を分析するもの。
 考察でも使えるが、実は、「予想法」として使うのが効果的。(※1)
 
 初期状況に軸があれば、方向性は分かるのだから、ある程度の到達地点が予想できる。
 今回の「今鳥−一条」を例にすれば、【#46】を分析するだけで、「今鳥−一条」は「スポーツ」を軸に展開されると予想できた。(※2)
 
 
(※1)
 私の予想が外れるとかはいいっこなし!
 短期のピンポイント予想はずれていることが多いけど、中、長期予想の方向性は、間違えてないことがおおいんだから……。多分……(笑)
 
 
(※2)
 とはいえ……、「スポーツ」軸の予想は現段階では完全に外れている。
 「今鳥−周防」のラインでは、「スポーツ」を軸に物語がすすんだんだけど……。
 
 でも、一条側のラインは見事に整っている。
 【#147】で「一条の理想」というキーワードが提示された後、そのラインで話が進んでいるのだから。
 このように、初期状況と方向性さえしっかりおさえれば、どのような流れで進み、どういう地点に到達するかがある程度推測できる。これがベクトル分析の強力な所。
 
 

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 ■ 八雲と播磨のベクトル分析利用予想例
 
 ベクトル分析は、「今鳥−一条」だけの話じゃなくて、他のキャラでも利用可能。
 
 たとえば、「播磨−八雲−花井」。
 
 八雲は、花井の心が見えて、しかも花井は心の中と行動や発言も同じ。
 播磨は、播磨の心が見えなくて、しかも播磨は心の中と行動や発言が違う。
 
 見事に、心を中心に軸が形成され、対比されている。
 ゆえに、この三角関係は、「心が見えるか見えないか」で進むと予想できる。
 
 「八雲と花井」の関係がしっかり頭に入っていたなら、「播磨の心が見えない」という描写があった時点で、「八雲は播磨に恋するんだろうな」という予想ができたと思う。
 
 
 事実、本編でも、「八雲と播磨」ラインは「心」のベクトルに沿って進んでいる。
 「八雲が播磨の心を見る」という話もあった。(播磨が天満を八雲に重ねただけだけど……)
 また、人間関係の構築という面では、「播磨と八雲」は「心が見えなくてもわかり合える二人」になりつつある。
 ベクトル分析の理論通りに、「心」という軸に沿って物語が作られている。
 
 
 じゃあ、到達地点は? ……となるのだけど……。
 本当、どうなるんだろうね……(笑)
 
 

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 ■ オマケ 心を軸にした時に考え得る予測パターン一例。
 
 ベクトル分析とはちょっと違うのだけど、折角だから「播磨−八雲−花井」の三人の予測をちょっと。
 
 私は、八雲が、「心が見えないことに恐怖する瞬間もあるかもしれない」と思っていた。「心が見える、見えない」は今まで幸せな状況の中で進んでいるけど、「心と行動が一緒の花井だからこそ安心できる一瞬」があるのかな……と。(だからこそ、八雲には、花井というキャラクターを用意していたのかな……と)
 
 その一瞬(二、三話)は、「花井のターン!」と予想していたんだけど……、今のところ、そんな兆候はまったくない(笑)(ちなみに、花井のターンになっても、「ヤークモ」の時と同じく、花井は自分から身を引くという予想だったんだけどね)
 
 すごく面白い所を突いた予想だと思ったんだけどな……。
 花井と周防が疑似結婚式話を行った以上、今後、強力な「花井−八雲」ラインは作りそうにないなあ、と思い直し、メイン予想から外しちゃった(笑)
 
 ま……、でも、突然シリアス一直線でやる作者なので、当たりうる予想だと思っている部分もある……。
 
 

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 ■ 超簡単なまとめ
 
 初期状態と、軸さえおさえれば、物語がどう進むか予想できる可能性が高いよ!(ただし……軸を意識して作るような作者ならば……)
 
 

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