播磨スレの予想と解釈について。
見ちゃったからには反応せざるをえないんで、トラップにひっかかることにしますか(笑)
私は、本格ミステリ書きだから、ここらへんは細かいぞー(笑)
ある意味、これこそが本職だからねえ……。
というわけで、面白かった部分に対する突込みを。
まず、解釈と予想の問題。
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291 :名無しかわいいよ名無し:2007/12/13(木) 10:29:12 id:CrSTl4zB
>>290
結果的に解釈にずれがあったから予想が外れたわけでしょ
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いや、解釈がずれていなくても、もとより、予想なんてあたるものではないんです。
ためしに、ひまな人は、以下の問題を考えてみてください。
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【問題1】
明日の天気は、過去の天気図から分析すると、降水確率50%です。
たった二択です。
明日は晴れますか? それとも雨になりますか?
(未来を見てきた人によると、たしかに晴れか雨かのどちらかだったそうです)
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この問題を確実に当てられる人、いますか?
得られる限りのデータも入手しています。(過去何十年の天気図と対比させて、降水確率が50%と出ています。これ以上のデータの取りようがありません)
多分、半分くらいの人はあたるのでしょう。
でも、それは、確実に推理して当てたとはいえません。
偶然あたっただけです。
どれだけデータがそろっていても、予想には限界があるのです。
これは、どれだけデータがそろった、デジタルな問題でも、基本的に予想は当てることができない、という話です。
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【問題2】
ぼんやりくんは創作をしています。
プロットもしっかり汲みました。
そして第一話を書き始めました。
ぼんやりくんは第二話を書く前に、いろいろな本を読み、影響を受けました。
さて、ぼんやりくんは第二話をプロットどおりに書くことができますでしょうか?
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人間は変化するものです。
それは、どんな構成ヲタの作者だって同じです。(※3)
これは、アナログな側面でも、基本的に予想は当てることができない、という話です。
週刊連載を続けている漫画の予想なんてあたりまえです。
で……。以上を踏まえていいたいことはひとつだけです。
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予想なんて、もとよりあたるものじゃありません(笑) (※1)
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なのに、どうして予想をするか、ですって?
もちろん、楽しいから、面白いからですよぉ……(笑)(※2)
で、その上での話。
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291 :名無しかわいいよ名無し:2007/12/13(木) 10:29:12 id:CrSTl4zB
それとも例えばピアノ氏は解釈は完璧だったと言いたいの?
そんなの本人じゃないんだから文字通り「ありえない」かと
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ピアノ氏を、ぼんやり氏と勝手に置き換えて受け取ることにしてみます。
おっしゃるとおり、作者本人じゃないから、無理です(笑)
さらに言うなら、おそらく、作者自身でも、将来何を書いているかは当てることができません。
プロット段階から、作品を進めていく上で、話が変わってきたなんてのはあたりまえです。
ただし……。
サイトで考察を公表する以上、「もちろんがんばって正しい解釈を狙っている」というスタンスです。
完璧は無理でしょうが、それに近づくよう努力するのはあたりまえだと思っていますので。
また、このご意見が私の気持ちを代弁してくれています。
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293 :名無しかわいいよ名無し:2007/12/13(木) 10:39:04 id:bRq0X56v
つーか、ピアノにしてもぼんやりさんとこにしても、
予想が第一目的じゃなくて、対比や反復でみていくとこのように考察できるって感じで
やってるんだから、そんな神経質になる必要ないんじゃない?
スクランを楽しむ読む方法の1つって感じで、当たろうが外れようがたいした問題じゃないよ。
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おっしゃるとおりです。
対比・反復構造分析から読んでいるだけで、あたろうが外れようが、基本的にはどうでもいいんですよね(笑)
ただ、それとは別に、「やほーい! あたったー!」「ぬおおおお……、はずれたあああああああ!」は、楽しいですので、私は延々と予想をします(笑)
あと……。ちょいと気になったのが、ここ。
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296 :名無しかわいいよ名無し:2007/12/13(木) 10:49:51 id:CrSTl4zB
ぶっちゃけさくらんぼ考察サイトがあったってフィルタかけりゃやってることは変わんないよ
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これなのですが、私は逆だとおもっています。
あえてフィルタをかけて突っ走らないと、届かないものが多い、と。
(だから、私の分析は、面白いけど、ゆがみまくりなのですよ(笑) でも、だからこそ、「もしかしたら一部は届いているかも?」と思えるでしょう? 普通の客観的分析なら、あーはいきません……)
こういった考察や分析を何度もやれば体感できると思うのですが、客観的を突き詰めると、本当に面白くない分析しか出てきませんし、あたりまえの考察しか出てきません。(誰がやってもいっしょになっちゃうんです)
ですので、せっかく考察や分析を公開するなら、スタンスや、分析手法を公開し、「だからこういう結果になった!」とやるほうが、結果として良い分析ができるんです。
(さらに誤解を恐れずにあえて言うなら、解釈が外れていたっていいんですよ。その分析が外れていたことで、また別の誰かが、その「死体」の上により正しい分析をしてくれます。分析や解釈なんてものは、何百もの死体(間違い)の上に積み上げられて、育っていくものですから! ちなみに、ここものすごく重要です! 我ながらいいこといってます(笑))
ちなみに、客観的に、簡素にやろうとすると、たぶん……。
「わからない」。
でほとんどの考察は終わってしまいます……。
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297 :名無しかわいいよ名無し:2007/12/13(木) 11:01:03 id:b5cooslV
しかしどう予想が外れたのか教えて欲しいな
ぼんやりさんここ見てるから書いてくれないかなw
ぬぬぬ……。
まだ外れたわけじゃなーい!(笑)
ってことでタイムオーバー……。
(※1)
ただし、本格ミステリの中での「読者への挑戦」と呼ばれるジャンルだけは別です。
これは、本編をしっかりと読み込めば、「回答がひとつになる」という保証を作者自身が与えているものです。
(※2)
実は、それ以外に、私の場合は、創作の手法として使っています。
予想して、外れたら!
そのときは、喜んで、自分の作品につかうんですよ!
だって、外れた予想=まだ使われていないストーリー展開なのですから(笑)
ちなみに、これこそが、私が他人の作品を分析読みする最大の理由だったりします。
つまり、他人の作品を見て、自分ならどう面白くするかを考えて読み、予想し、外れたらそれを自分の作品に生かす……。
だからこそ、どんどん考察ばっかりやっちゃうんですよね(笑)
(※3)
「いちご100%」の分析をすればわかるのですが、最初は東条ENDを考えていた作者が、途中から西野ENDに変更という形をとっています。
最初の構図が途中から変わる、なんてのもあたりまえにあるんです。