対比・反復を使って何が得?

 対比・反復は、創作の技法である。
 
 1.相似:AとBは似ている。(同じである)
 2.対比:AとBは違っている。
 
 これは、二つのものの状態を説明するのに役立つ。
 
 また、反復させることで、あるものの状態の時間を経過させた上での変化を説明するのに役立つ。
 
 3.反復:Aは以前のAと同じである。(似ている)
 4.変化:Aは以前のAとは散っている。
  
 では、対比・反復って作者は使って何が得られるのか、ということなんだけど……。
 やっぱり、「しっかりと」かつ「わかりやすく」説明ができるから、なんだよねえ……。
 
 AとBを同一の表情で描けば、AとBは同じ感情なんだな、と理解するのは簡単だし。
 別のイベントに立ち会わせたに、Aは怒って、Bは冷静だったら、その部分が違うんだな、と理解できる。
 
 読者にも説明しやすいし、また創作側としてもやりやすい。
 対比元、反復元さえ読者が把握していれば(忘れそうならカットバックでもして思い出させる(笑))、「あれと同じなんだなあ(あれと違うんだなあ)」と理解してもらうことができる。
 
 だけど、それらはあくまで基本! 
 
 出したい情報をより正確に、という本当に基本的な技術。
 
 で……。
 これからしばらく書く予定なのが、その基本的な技術を使って、創作側は何ができるのかという話。
 (『先読み』は、読者側の技術(創作側の技術ではない)。創作側が対比・反復を用いているなら、メッセージは安定しているだろうからシナリオの展開も読めるはずだ、という前提に立って行った物語の予測法)
 
 というわけで、明日のスクランレビューが終わったら、まずは『暗示』について話す……と思うんだけど……。
 今週と来週はいろいろあって、書くのをさぼりまくる予定(笑)